【12月12日 AFP】米国のジョー・バイデン(Joe Biden)大統領は11日、南部と中西部に壊滅的な被害をもたらした竜巻について、「米国史上最大級の竜巻被害」との見解を示した。

 デラウェア州ウィルミントン(Wilmington)からテレビ演説したバイデン氏は、「悲劇だ。犠牲者の数、被害の規模はまだ把握できていない」と語った。

 竜巻は、10日夜から11日未明にかけて5州で数十個発生し、これまでに80人以上が死亡、うち70人以上がケンタッキー州で確認された。被災地では多数の建物が倒壊するなど大きな被害が出ている。

 バイデン氏は「必要なことは何でもする」と強調した。

 今回の竜巻が気候変動の影響を受けたものかとの質問に対しては、明言はできないとし、環境保護局(EPA)に調査を要請すると回答した。

 その上で、「ただ、温暖化であらゆる状況が厳しくなっているというのは周知の事実だ」と続け、「もちろん何らかの影響はあるが、定量的なことは言えない」と述べた。

 また、「救助活動や復興の妨げ」にならないようしっかり配慮したいとしつつ、被災地を訪問すると約束した。(c)AFP