美ラクダコンテスト、整形で43頭失格 サウジ
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【12月11日 AFP】サウジアラビアで開催されたラクダの美しさを競うコンテストで、ボトックス注射などの「美容整形」が施されていた43頭が失格となった。国営サウジ通信(Saudi Press Agency)が9日、報じた。
「アブドルアジズ国王ラクダ・フェスティバル(King Abdulaziz Camel Festival)」は首都リヤド北東の砂漠で毎年開催されており、最高6600万ドル(約75億円)の賞金目当てに湾岸諸国からブリーダーが参加する。
ラクダの美容整形は、美しいとされる垂れ下がった唇やシャープなこぶをつくるために行われる。主催者が対策に乗り出しているにもかかわらず、競争の激化を受けて横行している。
サウジ通信によれば、ボトックス注射などの美容整形が施されているかを確認するため、X線などを使った検査が行われている。
今回は、6年前に美ラクダコンテストが始まって以来最多の43頭が失格になった。
匿名で取材に応じたフェスティバル関係者は、ラクダに美容整形を施すのは動物虐待とみなされるとして、「違反者は重い罰金を科され、今後の大会への参加も禁じられる」と話した。
フェスティバルは来年1月中旬まで40日間続き、ラクダレースも行われる。(c)AFP