【12月10日 AFP】オーストラリアは10日、西部沿岸で山火事、東部で大規模な洪水と豪雨と、二つの災害に見舞われた。

 数週間前から高温が続いている西部で発生した山火事は、ワインとサーフィンで知られる観光地のマーガレットリバー(Margaret River)にも迫った。

 現時点で、家屋への被害や負傷者の報告はないものの、火は広範囲に及んでいる。当局は緊急警報を出して、住民に迅速な避難を呼び掛けている。

 西のインド洋沿岸が最高気温40度の猛暑に見舞われる一方、東の太平洋沿岸では数か月にわたり大雨が続いている。

 2年前には史上最悪の山火事が発生したシドニー南郊では、24時間降水量が210ミリに上った。

 ラニーニャ(La Nina)現象の影響で、11月の降水量は過去122年間で最多、気温は最低水準となった。

 豪州では近年、干ばつや山火事、洪水が相次いでいる。科学者は、人為的な気候変動により同国の異常気象に拍車が掛かっているとみている。(c)AFP