【12月13日 Xinhua News】ドイツの自動車部品・タイヤ大手コンチネンタルはこのほど、中国上海市で創業150周年意見交換会を開いた。同社中国法人の湯恩(Tang En)総裁兼最高経営責任者(CEO)は、絶え間ない革新と変革の精神に基づき、引き続き中国市場での現地化と持続可能な発展戦略を持続的に推進するとの方針を示した。現地の研究開発・イノベーションの実力を絶えず高め、現地のエコシステムとの協力を強化することで、中国市場と顧客のさまざまな変革とニーズに迅速に対応するとした。

 同社は昨年末、中国の水素エネルギー・燃料電池車市場に質の高いソリューションを提供するため、江蘇省(Jiangsu)常熟市(Changshu)の工場に初の水素エネルギー・燃料電池技術センターを設立した。同センターは自動車用流体システムと振動制御技術のほか、同社の中国材料研究開発センターのゴム・プラスチック分野での技術的優位性を統合し、水素エネルギー・燃料電池関連技術の産業化を急速に推進している。

 自動運転分野では、2カ月前に自動運転向け人工知能(AI)チップ開発を手掛ける北京地平線機器人(ホライズン・ロボティクス)と合弁会社を設立。自動車のスマート化技術の商用化を加速させることに力を入れている。同社は合弁会社を通じ、ホライズン・ロボティクスのチップとアルゴリズムを同社のスマートカメラや拡張可能な自動運転車両用高性能コンピューターに導入し、中国と世界の完成車メーカーにサービスを提供する方針だ。現在、すでに多くの中国メーカーが量産で提携する意向を表明している。

 インテリジェントコネクテッド分野では、広州汽車集団自動車工学研究院と次世代自動車向けアーキテクチャーの発展を共同で推進する戦略的提携を結んだ。同社は高性能CPU(中央演算処理装置)と基本ソフトウエアプラットフォームの開発に焦点を当て、グローバルな専門知識を活用すると同時に現地化戦略を踏まえ、共同開発には中国本土の研究開発チームを派遣し、インテリジェントコネクテッド分野における広州汽車集団の技術革新を共同で推進する。(c)Xinhua News/AFPBB News