【12月10日 AFP】ニュージーランドは9日、たばこ製品を購入できる年齢を段階的に引き上げることで、喫煙を事実上禁止する計画を発表した。世界初の試みとされており、現在10代前半の若者は生涯にわたり合法的にたばこが買えなくなる。

 ニュージーランドでは現在、18歳未満へのたばこ販売が禁止されている。アイシャ・バーラル(Ayesha Verrall)副保健相は、2027年からこの年齢を毎年1歳ずつ引き上げると説明。現在の若年層や、将来の世代がたばこを合法的に購入できないようにすることで、喫煙を始めさせないようにするとし、「たばこを吸い始めるのに安全な年齢などない」と述べた。

 バーラル氏によると、同国政府はさらに、たばこを販売する場所を制限し、ニコチン濃度の低い製品のみの流通を許可する法律も制定し、依存の抑制を目指す意向だ。

 ニュージーランドは、1990年にたばこ企業のスポーツの後援を禁止し、2004年にはバーでの喫煙を禁止。バーラル氏は今回の措置について、たばこ規制の世界的先駆者としての同国の立場を維持するものであると話した。(c)AFP