【12月9日 AFP】(更新)来年2月に中国で開催される北京冬季五輪について、フランスのジャンミシェル・ブランケール(Jean-Michel Blanquer)国民教育・青少年・スポーツ相は9日、同国は他の欧米諸国による外交的ボイコットに加わらないとの見解を示した。ただし、ジャンイブ・ルドリアン(Jean-Yves Le Drian)外相は方針を明らかにしていない。

 現地のラジオ・モンテカルロ(RMC)とテレビ局BFMの番組に出演した際、米国、オーストラリア、英国、カナダが表明した北京五輪の外交的ボイコットについて質問を受けたブランケール氏は、フランスは「しない」と答えた。

 さらに同氏は「スポーツと政治の関係には気を付けなければならない」と述べ、「スポーツは、政治の介入からの保護を要する全く別の世界だ」と指摘。その一方で、フランスは中国国内における人権侵害の糾弾を続けていくと述べた。

 また、ブランケール氏自身は北京を訪問しないが、国民教育・青少年・スポーツ省のロクサナ・マラシネアヌ(Roxana Maracineanu)氏が政府代表として出席する予定だと明かした。

 一方、ルドリアン氏はほぼ同時刻に行われた記者会見で、仏政府は欧州連合(EU)で足並みをそろえた対応を望んでいるとの姿勢を示し、「外交的ボイコットについては、欧州レベルで対応することになる」と述べた。(c)AFP