【12月9日 AFP】ボリス・ジョンソン(Boris Johnson)英首相は8日、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染者が急増しているイングランドで、在宅勤務推奨やワクチン接種証明の提示義務化などの規制強化を行うと発表した。

 ジョンソン氏は、オミクロン株の感染者が2、3日ごとに倍増していることから、イングランドでの規制強化は「相応で責任ある行動だ」と説明。一連の対策の一環として、13日から在宅勤務を再び推奨すると述べた。

 15日からは、イングランドで初となるワクチン接種証明「ワクチンパスポート」の提示義務付けを開始する。スコットランドとウェールズの自治政府は既に同様の措置を導入している。

 接種証明は、ナイトクラブや大勢の人が集まる場所への入場時に必須になる。劇場や映画館など、公共の屋内施設の大半では、マスク着用が法的に義務付けられる。

 ジョンソン氏は、オミクロン株がこれまで主流だったデルタ株よりもはるかに急速に広まっていることが明らかになりつつあると指摘。「従来株よりも重症度が低いとはまだ決めつけられない」と述べた。(c)AFP