【12月8日 AFP】衣料品通販大手ZOZO(ゾゾ)創業者で実業家の前澤友作(Yusaku Maezawa)氏(46)ら日本人民間人2人が搭乗するロシアの宇宙船「ソユーズ(Soyuz)」がグリニッジ標準時(GMT)8日午前7時38分(日本時間同日午後4時38分)、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地(Baikonur Cosmodrome)から国際宇宙ステーション(ISS)に向けて打ち上げられた。現場にいたAFP記者が確認した。

 宇宙船は3人乗りで、前澤氏と関連会社の役員を務める平野陽三(Yozo Hirano)氏の他、操縦をするロシア人宇宙飛行士のアレクサンドル・ミスルキン(Alexander Misurkin)氏が同行している。

 約6時間で到着する予定。ロシアの小型研究モジュール「ポイスク(Poisk)」にドッキングする。前澤氏らはISSに12日間滞在し、その様子は75万人以上が登録する同氏のユーチューブ(YouTube)チャンネルで公開される。

 前澤氏は7日の記者会見で「本当にわくわく、どきどきしています。遠足を控える小学生になったような気持ちです」と語っていた。ISSでやりたいこと100個も決めていると話した。

 今年は富豪のイーロン・マスク(Elon Musk)氏やジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)氏、リチャード・ブランソン(Richard Branson)氏が商業宇宙旅行を実現させている。

 ロシアが宇宙に旅行者を送り出すのは、2009年のカナダのサーカス団「シルク・ドゥ・ソレイユ(Cirque du Soleil)」の共同創設者ギー・ラリベルテ(Guy Laliberte)氏以来となる。

 前澤氏は、2023年にマスク氏の宇宙開発企業スペースX(SpaceX)が計画する民間人初の月旅行に参加し、同行者8人を連れて行く予定。

 映像は7、8日撮影・提供。(c)AFP/Anastasia CLARK