【12月8日 AFP】(更新)来月行われる四大大会(グランドスラム)の来季初戦、全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2022)のエントリーリストが8日に発表され、男子世界1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が名を連ねた。

 全豪オープンの主催者は、出場選手全員に対して新型コロナウイルスワクチンの接種を義務付けており、接種の有無を公表していないジョコビッチは、4連覇が懸かる全豪に出場するかは微妙だとの立場を示していた。

 一方、出場が見込まれていた女子のセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)の名前はなかった。セレーナはグランドスラム通算23勝で足踏みが続いており、マーガレット・コート(Margaret Court)氏が持つ歴代最多優勝記録まであと一つの状態となっている。

 セレーナは9月で40歳になり、すでに最後の全豪オープンをプレーした可能性もある。

 現在は体調面が万全でなく、医療チームからの忠告を受けて欠場することにしたといい、「決して簡単な決断ではなかったが、体が戦うのに必要な状態にない」と説明し、「メルボルンは大好きな街で、全豪オープンに出ることを毎年楽しみにしている。オーストラリアのファンに会えないのは残念だが、復帰して自分の最高のレベルで戦うことを楽しみにしている」とコメントした。

 女子シングルスでは世界1位のアシュリー・バーティ(Ashleigh Barty、オーストラリア)や大坂なおみ(Naomi Osaka)をはじめ、トップ20全員の名前がエントリーリストにあった。

 男子シングルスではラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)とジョコビッチが、男子では前人未到のグランドスラム21勝目を目指して争う。二人と同じくグランドスラム20勝のロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)はけがのリハビリ中で、すでに欠場を発表している。

 またドローの発表を前に、主催者は全出場選手のワクチン接種義務を改めて強調しており、ジョコビッチの出場のために大会側が例外措置を求めているのではないかとする報道を否定した。(c)AFP