【12月8日 AFP】4日に行われた21-22ドイツ・ブンデスリーガ1部第14節のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)戦後、八百長疑惑のある審判が試合を担当したことを批判し、物議を醸していたボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)のジュード・ベリンガム(Jude Bellingham)に対して、ドイツサッカー連盟(DFB)は7日、4万ユーロ(約512万円)の罰金を科した。

 DFBは「スポーツマンらしくない振る舞い」をしたベリンガムに罰金を科したが、出場停止処分は下さなかった。ドルトムントは、クラブとベリンガムは処分を受け入れたと明かし、「ジュード・ベリンガムは11日のVfLボーフム(VfL Bochum)戦に出場可能だ」と発表した。

 ベリンガムは2-3で敗れたバイエルンとの頂上決戦について、主審を務めたフェリックス・ツバイヤー(Felix Zwayer)氏が過去にドイツ史上最悪の八百長スキャンダルに関わっていたことを考えれば、自分たちに不利な判定が下されるのは予想できたと怒りのコメントを発していた。

 バイエルン戦では、終盤にマッツ・フンメルス(Mats Hummels)がペナルティーエリア内でハンドの反則を犯してPKを与え、そこから決勝点が生まれた。その少し前には、エリア内でドルトムントのマルコ・ロイス(Marco Reus)が相手のリュカ・エルナンデス(Lucas Hernandez)に倒されたように見えたが、ツバイヤー主審はPKを取らなかった。

 ツバイヤー氏は7日の独紙ビルト(Bild)で、ベリンガムに対して法的措置を取ることは考えていないが、「侮辱的な中傷」コメントについてベリンガムと話したいと語っており、「できればジュード・ベリンガムと話をして、いろいろなことをはっきりさせたい。ドルトムントに打診しているところだ」と明かしている。

 ツバイヤー氏は、ベリンガムに「行きすぎだったことを分かってほしい。誠実な謝罪であれば受け入れる」と話している。(c)AFP