【12月7日 AFP】アラブ首長国連邦(UAE)は7日、週の労働日数を4.5日に減らし、金曜の午後と土・日曜を休みにすると発表した。世界での競争力強化を目指した大きな制度変更となる。

  この週4.5日勤務制は、政府機関で来年1月1日から義務化される。同時に、イスラム教の礼拝のために金曜を休日とする中東で一般的な慣例は廃止される。これによりUAEは、湾岸諸国で唯一日曜が休みになり、非アラブ国と足並みをそろえることになる。

 新制度では、公的機関の休みは金曜正午から始まり、日曜まで続く。モスク(イスラム教の礼拝所)での金曜礼拝は、年間を通して午後1時15分から行われる。

 国営の首長国通信(WAM)は「UAEは、国際的な週5日よりも短い労働時間を全国的に導入する世界初の国となる」と伝えた。

 英調査会社オックスフォード・エコノミクス(Oxford Economics)で中東を専門とするチーフエコノミストのスコット・リバモア(Scott Livermore)氏はAFPに対し「欧州やアジアに合わせることは、UAE経済の重要な柱である国際市場を見据えた事業の後押しとなり、投資を呼び込む可能性もある」と述べた。(c)AFP/Talek HARRIS