【12月7日 AFP】世界保健機関(WHO)は7日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)回復者の血漿(けっしょう)を投与する治療法について、推奨しないとする指針を示した。特に軽症から中等症の患者については用いるべきではないとした。

 WHOは英医学誌ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(BMJ)に発表した指針で、「(血漿使用は)生存率を向上させたり、人工呼吸器が必要になる確率を減らしたりしない上、コストと時間がかかる」と指摘した。

 重症でない患者には用いないよう「強く推奨する」とし、重症患者についても治験以外では使用すべきでないとした。

 指針は、軽症患者から重症患者まで1万6236人を対象とした16の治験の結果に基づいている。(c)AFP