【12月7日 AFP】5日に行われたフォーミュラ2(F2、FIA F2選手権)第7戦サウジアラビア・レース3で大クラッシュを起こしたチャロウズ・レーシング・システム(Charouz Racing System)のエンツォ・フィッティパルディ(Enzo Fittipaldi)が6日、かかとの骨折を報告した。大事に至らなかったのは幸運だったと話し、「すぐにトラックに復帰」すると誓った。

 元フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)王者のエマーソン・フィッティパルディ(Emerson Fittipaldi)氏を祖父に持つフィッティパルディは、スタート直後にグリッドでマシンが動かなくなったARTグランプリ(ART GRAND PRIX)のテオ・プルシェール(Theo Pourchaire)に激しく追突し、そろって病院に搬送されていた。

 事故から一夜明けツイッター(Twitter)を更新したフィッティパルディは、「かかとの骨折と軽い傷やあざだけで済んだのは非常に幸いだった。いただいたメッセージをはじめ、国際自動車連盟(FIA)や最高の治療をしてくださった医療スタッフに感謝したい。テオが無事だったことも非常にうれしい。すぐにトラックに復帰し、今まで以上の走りを見せたい」と投稿した。

 ツイートには病院のベッドで親指を立てる自身の写真が添えられ、あざができて腫れた左目の上には包帯が巻かれていた。

 一方、18歳のプルシェールはクラッシュ当日に無事を報告したが、シーズンを続けられるかは分からないとしている。

 米マイアミ生まれで20歳のフィッティパルディは、カートからフォーミュラ3(F3、FIA F3選手権)に上がり、今年9月にチャロウズ・レーシング・システムからF2デビューを果たしていた。

 祖父のエマーソン氏はチーム・ロータス(Team Lotus)に所属した1972年に当時最年少となる25歳でF1年間チャンピオンに輝き、マクラーレン(McLaren)に移籍した2年後にも総合優勝を果たした。(c)AFP