【12月6日 AFP】アルプス山脈(Alps)・モンブラン(Mont Blanc)付近のフランス側にある氷河で2013年に見つかったエメラルドやルビー、サファイアなどの宝石が先週、発見した男性登山者と地元自治体に平等に分配された。

 男性は2013年、登山中に偶然宝石を発見した。宝石が収められていた金属製の箱は、約50年前に墜落したインド機に積まれていたものとみられている。

 シャモニー(Chamonix)市のエリック・フルニエ(Eric Fournier)市長はAFPに対し、宝石は発見者と市とで、価値にして約15万ユーロ(約1900万円)ずつになるよう平等に分配されたと明かした。

 フルニエ氏は、この出来事が決着したことに加え、法律を守って拾得物を警察に届けた「誠実な」この登山者のことを思うと「とてもうれしい」と話した。

 モンブランでは、1950年と66年にエア・インディア(Air India)機が墜落。以後、登山者によって墜落機の残骸や積載物、遺体の一部などが見つかっている。

 2012年9月にはインド政府が、1966年1月に墜落した米ニューヨーク行きの飛行機に積載されていた印政府の外交行嚢(こうのう)を引き取った。当局は、この墜落機に宝石が積まれていたと考えている。(c)AFP