【12月6日 AFP】米共和党の下院議員が、クリスマスツリーの前で笑顔で銃を手にした家族写真をツイッター(Twitter)に投稿し、非難を浴びている。米国では数日前に高校で銃乱射事件が起きたばかり。

 保守色が濃いケンタッキー州選出のトーマス・マッシー(Thomas Massie)議員は4日、自身を含む家族7人が1人1丁ずつ銃を手にする写真に「メリークリスマス! 追伸。サンタさん、銃弾を持って来てください」とのコメントを添えて投稿した。

 その直後から、激しい抗議の声が殺到した。先月30日にミシガン州オックスフォード(Oxford)の高校で15歳の生徒が銃を乱射し、生徒4人が死亡する事件が起きており、被害者の親や議員がマッシー氏の無神経さを非難した。

 ケンタッキー州選出の民主党のジョン・ヤーマス(John Yarmuth)下院議員は「恥だ」と非難し、銃支持派の共和党議員のこうした発言は「子どもたちが殺されたことを、タッチダウンを決めたかのように公然と見せつける」行為だと述べた。

 銃規制強化を訴える団体「エブリタウン・フォー・ガン・セーフティー(Everytown For Gun Safety)」によると、米国の学校では今年これまでに130件以上の発砲事件が起きている。最も多くの死者を出した今回の銃乱射事件を受けて、銃規制と学校の安全性に再び関心が集まっている。(c)AFP