ミャンマー国軍、車でデモ隊に突入 3人負傷
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【12月6日 AFP】ミャンマー・ヤンゴンで5日朝、国軍のクーデターに抗議し平和的に行進していたデモ隊に軍の車両が突っ込み、少なくとも3人が負傷した。目撃者が証言した。
ミャンマーでは、2月に国軍がクーデターで実権を掌握して以来混乱が続き、全国でデモが行われている。国軍はデモを弾圧し、多数の参加者を拘束するなどして鎮静化を図っている。これまでデモに加わった約1300人が殺害されたが、小規模なデモは続いている。
現場にいた報道関係者は、大型車が「速度を上げながらデモ隊に向かってきた。突っ込んだようだった」と話した。数人が路上に倒れ、車から出てきた兵士が発砲し始めたという。
デモ隊の中には、国軍に拘束されたアウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)氏を支持する旗を掲げていた人もいた。
現場を目撃した住民(26)によると、兵士は車にひかれた3人を殴り始めた。「私たちに銃を向け全員立ち去れと命じたので、その場を離れるしかなかった」と語った。
ミャンマー国営放送(MRTV)は、治安部隊がデモ隊に「対応した」と伝えたが、兵士が車でデモ隊に突っ込んだことには言及しなかった。3人が負傷し、うち1人は重傷だとし、「許可なくデモを行った」として11人が拘束されたと報じている。(c)AFP