【12月4日 AFP】パナマ北東部チャンギノラ(Changuinola)の裁判所は3日、「悪魔払い」と称して子ども6人と妊婦1人を殺害した罪で宗教団体のメンバー7人に最高刑の禁錮50年、2人に禁錮47年の有罪判決を言い渡した。検察当局が明らかにした。

 2020年1月、パナマの捜査当局は同国奥地で正体不明の教団を強制捜査し、その翌日、付近の村で7人の遺体が埋められているのを発見。遺体は1歳から17歳までの子ども6人と、このうち5人の母親で妊娠中の女性だった。

 裁判所は、教団メンバー9人が「悪魔払い」の儀式で子ども6人と女性1人を縛り上げ、棒や聖書で殴り、マチェーテ(なた)で殺害したと認定。メンバーらは子どもたちの目の前で女性を殺害した後、子どもたちを殺害した。

 脱出した数人の通報を受けて警察が駆け付け、教団施設に捕らわれていた15人が救出されている。(c)AFP