【12月4日 AFP】ロシア連邦統計局(Rosstat)は3日、同国の10月の新型コロナウイルスによる死者数が約7万5000人だったと発表した。新型ウイルス流行が始まって以降で最多の月間死者数となった。

 統計局がまとめる累計死者数は52万人余りで、米国とブラジルに次いで世界で3番目に多い。政府は新型ウイルスの影響を軽視していると批判されており、統計局の死者数は、政府発表よりもはるかに深刻な状況を示している。

 政府の公式サイトに掲載されている累計死者数は約28万人で、統計局の数字を大幅に下回る。政府は病理解剖で新型ウイルスが主な死因と確認された人のみを数えているが、統計局はより広い定義で新型ウイルス関連の死者数を集計している。

 ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領をはじめとした各当局の再三の要請にもかかわらず、ワクチン接種を済ませたのは人口全体の約40%のみ。世論調査では、国民の多くがワクチン接種に消極的であることが示されており、接種率向上の取り組みは困難を強いられている。(c)AFP