【12月4日 AFP】チリ・パタゴニア(Patagonia)で3年前に化石が発見された恐竜には、非常に珍しい平らな尾があった。チリの古生物学者らが1日、研究結果を発表した。

 7490万~7100万年前に生息していたとみられる草食恐竜「ステゴウロス・エレンガッセン(Stegouros elengassen)」は、パタゴニア地方の化石が数多く見つかっている場所から2018年に出土した。古生物学者らは、尾を調べるまで既知の恐竜種の化石と考えていたという。体長は約2メートルあった。

 古生物学者のアレクサンデル・バルガス(Alexander Vargas)氏は、「尾は、7組の皮骨で覆われていた(中略)われわれが知っているどの恐竜のものとも異なる武器だったと考えられる」と述べた。

 皮骨は体表の骨様物質。ステゴウロス・エレンガッセンの尾の両側面には、皮骨が大きなシダ類の葉のような形で並んでいた。

 映像は1日撮影。(c)AFP