【12月8日 People’s Daily】北京市東城区(Dongcheng)は北斗衛星測位、ブルートゥーススニッフィングなどの技術を利用し、シェアサイクルの「ジオフェンス内決済」などの細かな管理方式を推進している。天津市(Tianjin)は条件に合う地域でシェアサイクルの「指定エリアでの返却」モデルを試験的に実施している。浙江省(Zhejiang)の市場監督管理部門は交通警察部門と連携で、「碼牌合一(製品品質情報の遡及(そきゅう)が可能なQRコード、およびナンバープレートとの情報統合)」の電動自転車ナンバープレート措置を発表した。しばらくの間に、中国の多くの地域では方式や方法を革新し、交通秩序に対する管理力を強化し、都市管理の微細化レベルを絶えず向上させている。

 近年、中国の都市交通システムは絶えず改善され、人々の多様化、多層化、個別化された移動ニーズに応えている。この中で、シェアサイクルと電動自転車は利便性の面で重要な役割を果たしている。シェアサイクルは人々の短距離移動、公共交通の乗り継ぎ、レジャー・フィットネスなどの面のニーズによく合致し、人々の人気を博している。環境配慮型の交通の推進、交通渋滞の緩和、大気汚染の低減などの面でも、シェアサイクルは重要な意義を持っている。また、デリバリー配達員や宅配業者などの就業者の増加につれ、スピードが速く使いやすい電動自転車も人気を集めている。統計によると、現在中国の電動自転車の社会保有台数は3億台に迫っているという。

 シェアサイクルや電動自転車の社会保有量の増加、社会全体での利用頻度の増加は、運営管理や秩序維持への課題ももたらしている。

 決まりがないと、何事もうまく行かない。規則を定め、制度を確立してこそ安定した長期的発展を図ることができる。シェアサイクルについては、早くも2017年、交通運輸部などの10部門が「シェアサイクルの発展の奨励と規範化に関する指導的意見」を共同で打ち出し、シェアサイクルの発展の規範化を進めた。現在、70以上の都市がシェアサイクル管理の実施細則を発表した。電動自転車についても、各地で管理規定を改善し続け、秩序ある発展に向けた画一的規則を設けている。日増しに細分化される規則は、効果的な制約を形成し、大衆の移動をより便利にし、安全にすると信じられている。

 制度の拘束力は執行にあり、ガバナンスの効率は知恵を試す。特別管理活動の実施から、駐輪場の増設、「ジオフェンス」の画定、また「シティーブレーン(City Brain)」での交通の調和、管理への強化に至るまで、近年、多くの都市が交通関連の違法行為の整備強度を継続的に拡大するとともに、監督管理方式を絶えず革新し、管理の精度を高め、多くの有効な管理方法を模索してきた。都市管理は複雑なシステム工学であり、細かいところには最も工夫が見られる。都市が発展すればするほど、より精緻に、より科学的に、よりインテリジェンス化を進めなければならない。

 便利さを共有するとともに、マナーも守らなければならない。マナーと秩序ある交通環境をつくるには、都市管理部門と関連企業の共同努力が必要で、交通者のサポートと協力も欠かせない。マナーを守って自転車を利用し、安全に移動し、秩序ある駐輪を堅持することは、自身の安全に対する責任であるだけでなく、文明的素養の体現でもある。当然、マナーある交通習慣の養成は、自覚や誘導、自律によらなければならない。(c)People’s Daily/AFPBB News