【12月3日 AFP】チーム内で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が広がったため、前週末のベンフィカ(Benfica)戦に9人で臨まなければならなかったサッカーポルトガル1部リーグのベレネンセス(Belenenses)が2日、次の試合を延期するようリーグ側に要請した。

 ベレネンセスはAFPに向けた書簡の中で「リーグは不可抗力を理由に、(6日の)ヴィゼラ(FC Vizela)対ベレネンセス戦を延期するのが急務」と記した。

 フィールドプレーヤーとして送り出したGKを含め、先発9人でベンフィカ戦に臨まねばならなかったベレネンセスは前半を0-7で折り返すと、3人が負傷して6人となったため、後半開始から3分で試合は終了となった。

 同国の国立衛生研究所(INSA)によれば、チーム内では約20人から新たな変異株「オミクロン株」が検出され、同国での感染例はこれが初めてだという。同クラブの選手とコーチ陣は隔離環境に置かれている。

 ベレネンセスのルイ・ペドロ・ソアレス(Rui Pedro Soares)会長は、ベンフィカ戦の後に「屈辱」だと話し、勝ち点剥奪の可能性があると脅し、事実上プレーを強制したとしてリーグ側を批判していた。

 同リーグは1日、モレイレンセ(Moreirense FC)の選手6人が検査で陽性になったとして、CDトンデラ(CD Tondela)との試合を延期した。(c)AFP