【12月2日 AFP】フランス当局は2日、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」への感染が本土で初めて確認されたと発表した。感染者は、ナイジェリアから最近帰国した50代の男性だという。

 首都パリ地域の保健当局によると、この男性はワクチン未接種で、先月25日の入国時に検査を受けた際には無症状だった。

 男性の妻で、同じくワクチン未接種の女性も検査で陽性反応を示し、オミクロン株かどうか解析が進められている。2人の家族は隔離されているという。

 フランス領内でこれまでにオミクロン株が確認されていたのは、インド洋にあるレユニオン(Reunion)海外県の1人のみだった。しかし、政府のガブリエル・アタル(Gabriel Attal)報道官は1日、13人に感染疑いがあり、解析中だと明かしていた。

 フランスは現在、感染拡大の第5波に直面している。オリビエ・ベラン(Olivier Veran)保健相は、早ければ今週にも、1日の平均感染者数が今春の第3波のピーク時を超える恐れがあると警告していた。(c)AFP