【12月2日 AFP】女子テニスのジョアンナ・コンタ(Johanna Konta、英国)が1日、現役引退を表明した。30歳のコンタはここ数シーズンは長引く膝の問題に苦しめられ、キャリアハイの世界ランク4位から113位に順位を落としていた。

 四大大会(グランドスラム)のうち3大会で準決勝に進み、全米オープン(US Open Tennis Championships)での最高成績が8強入りのコンタは、「感謝」というタイトルでSNSで引退を報告した。

 元英国ナンバーワン選手のコンタは「この言葉は恐らく私のキャリアで最も使った言葉であり、最後に自分の気持ちを説明する最適な言葉」と記した。

「現役生活は終わりを迎えるが、このようなキャリアを送れて心から感謝している。すべての兆候は、私がこの仕事で『成功しない』ことを示していた」

「それでも、私の人生に関わった人たちにより私の幸運は具現化され、テニスの枠を超えた形で私の存在に影響を与えた」

「そういう人たちに心から感謝している。自分のことは自分が一番よく知っている。私自身の立ち直る力と周りの人たちの導きを通じ、私は自分の夢を生きることができた。子どもの頃から望んでいた自分になれた」

「自分は信じられないほど幸運だと考えている。どれだけ感謝していいか分からない」

 6月にノッティンガム・オープン(Nottingham Open 2021)を制したコンタは、1981年のスー・バーカー(Sue Barker)氏以来となる英国女子勢の地元優勝を果たした。しかし、9月の全米オープンで18歳の同胞エマ・ラドゥカヌ(Emma Raducanu)が予選勝者として史上初のグランドスラム制覇を果たすと、その勝利の話題もかき消されてしまった。(c)AFP