【12月2日 Xinhua News】中国外交部の華春瑩(Hua Chunying)部長助理(次官補)は1日夜、日本の垂秀夫(Hideo Tarumi)駐中国大使を緊急に呼び出し、安倍晋三(Shinzo Abe)元首相の台湾に関する誤った発言について厳重な申し入れを行った。

 華春瑩氏は次のように述べた。安倍元首相は1日、台湾問題について極めて誤った発言を行い、中国の内政に乱暴に干渉し、中国の主権を公然と挑発し、強硬に「台湾独立」勢力を後押しし、国際関係の基本準則と中日間の四つの政治文書の原則に重大に違反した。中国はこれに断固反対する。日本は歴史的に中国侵略戦争を発動し、中国人民に対して極悪非道の罪を犯しており、台湾問題についてあれこれ口出しするいかなる資格も権利もない。中国は日本が歴史を深く反省し、歴史の教訓をくみ取ることを強く促す。いかなる形でも中国の主権を損なってはならない。「台湾独立」勢力に誤ったいかなるシグナルも発信してはならない。国家の主権と完全な領土を守る中国人民の強固な決意、確固たる意志、強大な能力を過小評価してはならない。誤った道をこれ以上進んではならない。そうしないと、火遊びによって必ず自らを焼くことになるだろう。

 垂氏は中国側の申し入れを重視し、本国政府に直ちに報告することを約束すると表明した。(c)Xinhua News/AFPBB News