【12月2日 AFP】韓国の疾病予防管理庁(KDCA)は1日、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染者が国内で初めて確認されたと発表した。韓国では現在感染者が急増しており、さらなる感染拡大の懸念から入国規制が強化された。

 当局によると、感染が確認されたのは5人。うち2人は夫婦で、ワクチン接種を受けている。先月14~23日にナイジェリアを訪問し、南アフリカがオミクロン株の検出を発表する2日前に帰国した。

 5人は先月25日の検査で陽性となり、その後解析の結果、オミクロン株への感染が確認された。

 政府はオミクロン株の感染者確認を受け、エチオピアとの直行便を2週間停止するなど入国制限の強化を発表した。全入国者を対象に、オミクロン株の検査も義務付ける方針。

 KDCAによると、3日から2週間にわたり、韓国人も含む全入国者についてワクチン接種を受けているかどうかにかかわらず、10日間の隔離を求める。これまではワクチン接種を完了した韓国人らは隔離が免除されていた。

 政府はすでにアフリカ8か国でのビザ発給を停止している他、これらの国からの外国人の入国を禁止している。1日には、新たにナイジェリアからの入国も禁止とされた。

 1日の国内の過去24時間の新規感染者数は5100人以上と、新型コロナウイルスの流行が始まって以来最多となった。

 韓国では国民の80%以上がワクチン接種を完了している。(c)AFP