【12月2日 Xinhua News】中国で中間層を主なターゲットにした会員制新小売(ニューリテール)市場の競争が激しさを増している。

 米小売り大手コストコホールセールや中国電子商取引(EC)大手の京東集団(JDドットコム)、アリババグループなどが続々と参入する中、米小売り大手ウォルマート傘下の会員制スーパーマーケット「サムズクラブ」が11月30日、江蘇省(Jiangsu)蘇州市(Suzhou)の3店舗で新たなサービスを始めた。

 サムズクラブは中国で今年6月、中間層のライフスタイル型消費に照準を合わせた通販サービス「サムズホームオンライン」を開始。世界的な調達ネットワークを生かし、一般的なスーパーでは手に入らない商品などを取り扱うことで差別化を図っている。会員向けに生活必需品をそろえるためだけの消費から、心豊かで楽しい時間を過ごすための消費への転換を提案する。

 蘇州の3店舗にはサムズホームオンラインで販売するスキーやキャンプなどのアウトドア用品やペット用品、高級楽器などが並び、会員は実際に手に取って商品を選ぶことができる。店内ではこのほか、会員向けの無料サービスとして眼鏡のメンテナンスや視力・聴力検査を行う。非会員向けの一般開放日も設けるという。

 サムズクラブは1996年に広東省(Guangdong)深圳市(Shenzhen)に中国1号店をオープン。現在は中国国内で36店舗を展開している。(c)Xinhua News/AFPBB News