■ハチの巣は200年前から?

 飼育されているミツバチは、人間の消費ニーズに合わせて定着し過ぎているとサルバニーさんは主張する。これがハチにストレスを与えたり、他の昆虫を消滅させたりし、環境に悪影響を及ぼしていると言う。

 ブレナムには国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の世界遺産(World Heritage)に登録されているブレナム宮殿(Blenheim Palace)をはじめ、数世紀前から残る素晴らしい環境が多い。ほぼ手つかずのまま数千ヘクタールにわたって広がっている天然林には、オークの老木による欧州最大規模の森がある。

 森林の大半は立ち入り禁止で、ミツバチの飼育や殺虫剤を使う農業も行われていないため、今回鑑定しているハチにとって理想的な生育環境になっている。

 調査を始めた時、サルバニーさんは大して期待していなかった。だが驚いたことに、発見したハチの巣はすでに50個近くに上り、ブレナムの森全域では500個にも達するのではないかと見積もっている。

「予想を大きく上回りました」というサルバニーさん。そびえ立つオークは最も古いもので、樹齢600年ほど。ハチの巣は200年ほど前からある可能性があるという。「残念なことに、このような場所はそれほど多く存在しません」 (c)AFP/ Joe JACKSON