【12月2日 AFP】(更新)米疾病対策センター(CDC)は1日、米国内で初となる新型コロナウイルス変異株「オミクロン株」の感染者がカリフォルニア州で確認されたと発表した。

 CDCによると、感染が確認されたのは11月22日に南アフリカから帰国した人物。ワクチン接種は完了しており、軽い症状があるが快方に向かっている。陽性反応が出て以降は自主隔離しており、濃厚接触者は全員陰性だった。

 感染はカリフォルニア州とサンフランシスコの公衆衛生当局が検知し、CDCが確認した。米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ(Anthony Fauci)所長は記者会見で、感染した人物は追加接種を受けておらず、陽性結果が出たのは29日だったと説明した。

 オミクロン株に関しては確実なデータが出そろっていないものの、変異パターンからは既存のワクチン効果の低下が予想されており、現在世界で主流となっているデルタ株よりも感染力が強い可能性がある。

 CDCは1日、入国者に対して出発前日に検査を課すなど、検査・隔離要件の厳格化を計画していると発表。米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)によると、到着時の検査義務化や、検査結果を問わず隔離を必須とする措置が講じられる可能性もある。(c)AFP