【12月2日 AFP】南太平洋の島国フィジーは1日、新型コロナウイルスの流行発生を受け停止していた外国人観光客の受け入れを、615日ぶりに再開した。空港では民族衣装を身にまとったダンサーが到着客を歓迎した。

 フィジー航空(Fiji Airways)のアンドレ・フィルユン(Andre Viljoen)最高経営責任者(CEO)は、厳格な新型ウイルス対策が講じられていると説明。最近の新たな変異株「オミクロン株」の出現を受けても旅行者は減らず、フライトは満席の状態だと語った。

 フィジーはアフリカ南部からの到着便については規制を強化しているが、「渡航パートナー国」に関する規則は変更していない。渡航パートナー国には、ニュージーランドや米国、フランスに加え、オミクロン株の感染者が確認された日本、オーストラリア、カナダ、英国が含まれている。

 フィジー経済は観光業に依存している。ボレンゲ・バイニマラマ(Voreqe Bainimarama)首相は今週、新型ウイルスの流行で「これまで直面した中で最も強い経済的逆風」と闘っている同国にとって、観光業の再開は生命線になるとの考えを示していた。(c)AFP