【12月1日 AFP】ペルーの首都リマの東24キロにあるカハマルキリャ(Cajamarquilla)で、縄で縛られている珍しいミイラが発掘された。800年から1200年前のものとみられる。

 ミイラは男性で、死亡時は18~22歳だったと考えられ、両手で顔を覆うような姿勢だった。深さ1.4メートルの場所にある長さ約3メートルの墓室から見つかった。

 発掘調査の責任者で考古学者のピーター・バンダーレン(Pieter Van Dalen)氏は今回の発見について「独特だ」と指摘する。

 国立サンマルコス大学(UNMSM)の研究者によると、ミイラの横にはアンデス山脈(Andes)に生息するモルモットと犬とみられる動物の骨があった。墓室からはトウモロコシなど野菜の痕跡も見つかった。

 バンダーレン氏は、カハマルキリャは都市の中心部で、1万から2万人が住んでいたと考えられると語った。

 カハマルキリャは紀元前200年ごろに築かれ、紀元1500年ごろまで人が住んでいた。(c)AFP