【12月1日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は11月30日未明、国際宇宙ステーション(ISS)への「宇宙ごみ接近通知」を受けて、宇宙飛行士2人によるISS船外活動を延期した。

 トーマス・マーシュバーン(Thomas Marshburn)、ケイラ・バロン(Kayla Barron)両飛行士は同日、6時間半にわたり船外活動を行い、故障した無線通信アンテナを交換する予定だった。

 しかし、NASAはツイッター(Twitter)でISSへの「宇宙ごみ接近通知」を受けたと明かし、「宇宙飛行士に及ぼすリスクを適切に評価する機会がないため、11月30日の船外活動をさらなる情報が得られるまで延期することに決定した」と発表した。

 11月にはロシアが人工衛星をミサイルで破壊する実験を行った。NASAはこの実験で生じた宇宙ごみの雲について、「ISSへの脅威を増加させた」としている。

 船外活動延期の原因となった宇宙ごみがロシアの実験で生じたものかは不明。(c)AFP