【12月1日 AFP】フランス・リーグ1のトロワ(Troyes AC)は30日、所属する元韓国代表のFW石鉉俊(Suk Hyun-Jun、ソク・ヒョンジョン)が、敵地で行われた前週末のオリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)戦で「人種差別発言」を浴びたことを非難した。

 11月28日のマルセイユ対トロワ戦は、以前にマルセイユの本拠地スタッド・ヴェロドローム(Stade Velodrome)で起こった観客の乱入事件への処分として無観客で行われ、石は残り14分で途中投入された。発言は差別的な内容で、放送用のマイクで拾われた。

 マルセイユの広報によれば、パブロ・ロンゴリア(Pablo Longoria)会長がトロワの会長に連絡を取り、「クラブとして石とトロワに謝罪した」という。広報は「オリンピック・マルセイユは人種差別発言を明確に非難する。パブロ・ロンゴリア会長はトロワの会長と話をし、発言者に説明を求めることを約束した」とコメントした。

 問題の人物は、まだ公式には特定できていないという。トロワは「マイクに拾われた言葉を繰り返すのは問題外だし、今回の発言は単純に受け入れられない、サッカーを汚すものだ。元来サッカーとは多人種的、多文化的であることを求めるスポーツだ」とコメントを発表している。

「石が今後どのような対応を望むにせよ、クラブは助力と支援を行っていく」 (c)AFP