【12月1日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)が30日、今後の目標はバロンドール(Ballon d'Or)の受賞回数でリオネル・メッシ(Lionel Messi)を抜くことだけだと話したとされる記事に対して、そのような発言はしていないと報道を否定し、「失礼だ」と憤った。

 今年のバロンドールは30日に受賞発表が行われ、フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)に所属するメッシが歴代最多を更新する7度目の受賞を飾った。

 ロナウドについては、バロンドールを選出しているフランスのサッカー専門誌「フランス・フットボール(France Football)」のパスカル・フェレ(Pascal Ferre)編集長の言葉が、米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)に掲載された。記事によれば、ロナウドはフェレ氏に対し、現在の一番のモチベーションは長年のライバルであるメッシよりも多くのバロンドールを手にして引退することだと語ったという。

 しかしロナウドは、自身のインスタグラム(Instagram)でこれを否定。「きょうの受賞結果が、パスカル・フェレの先週の発言の意図を説明している。フェレによれば、僕は彼に対し、残された唯一の目標はリオネル・メッシよりも多くバロンドールを取ってキャリアを終わらせることだと話したらしい。しかしパスカル・フェレはうそをついた。彼は自分自身と、自分の雑誌の宣伝に僕の名前を使った」と書き込んだ。

「あれほどの権威ある賞を選ぶ責任のある人物が、こうしたうそをつくのは受け入れられないし、フランス・フットボール誌とバロンドールにいつも敬意を払ってきた人たちに対して極めて失礼だ」

「自分のキャリアの最大の目標は、所属クラブと代表で国内外のタイトルを獲得すること。そしてプロのサッカー選手や、プロサッカー選手を目指す人の手本になり、サッカーの歴史に金文字で自分の名前を刻むことだ」

 今回のバロンドールで、ロナウドは6位と2010年以来久しぶりに5位以内に入れず、授賞式にも姿を見せなかった。通算5回の選出を果たしているロナウドは、2017年を最後に受賞から遠ざかっている。(c)AFP