【12月2日 Xinhua News】中国のエネルギー大手、国家能源投資集団傘下の国華投資が江蘇省（Jiangsu）東台市（Dongtai）に建設した中国初の海外合弁洋上風力発電プロジェクトがこのほど、全容量による系統接続発電を実現した。

　同プロジェクトの総設備容量は50万キロワットで、総投資額は約80億元（1元＝約18円）。国家能源集団とフランス電力（EDF）が協力協定に基づき共同で建設し、運営する中国初の合弁洋上風力発電プロジェクトで、外資の直接投資額は1億6千万ドル（1ドル＝約113円）を超える。EDFにとっては、原発以外で中国における最大の投資になる。

　今回系統接続された第5期プロジェクトの出力は20万キロワット。海岸から約37キロの地点に50台の発電機が設置されている。同海域は典型的な放射状の砂州地形で、海床の泥面標高が比較的高いため水深は極めて浅く、一部の発電機は厚い砂礫の堆積の上に立つ。潮差の大きい潮間帯に建設された中国でも数少ない洋上風力発電施設で、現段階において国内で総合的な施工難易度が最も高い洋上風力発電プロジェクトの一つだという。

　すべての発電機が稼働した後の年間発電量は13億9千万キロワット時を見込んでおり、住民200万の電力需要を満たすことができる。石炭44万1900トン（標準炭換算）の節約、二酸化炭素93万7500トン、二酸化硫黄1704トンの排出削減に相当する。(c)Xinhua News/AFPBB News