【11月30日 AFP】米英語辞典のメリアム・ウェブスター(Merriam-Webster)は29日、2021年の「ワード・オブ・ザ・イヤー(Word of the Year)」が「ワクチン(Vaccine)」に決定したと発表した。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)が2年目となる中、ワクチンがもたらした希望と深い分断を反映した。

 メリアム・ウェブスターは「ワクチンという言葉は2021年、医薬品以上の意味を持つようになった」と公式サイトに投稿。選出理由を「ワクチン」の検索回数が2020年比で601%、2019年比で1048%増加するなど、関心が飛躍的に高まったためだと説明した。

「多くの人にとって、この言葉は新型コロナの流行以前の生活に戻れる可能性の象徴だった。しかし、個人の選択や支持する政党、職業上の規制、学校の安全、医療の不平等などさまざまな議論の的にもなった」

 メリアム・ウェブスターによると、メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンの開発に伴い、「ワクチン」の定義を拡大する必要があった。(c)AFP