【11月30日 AFP】黒人選手として初めて男子ゴルフのメジャー大会、マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament)に出場したリー・エルダー(Lee Elder)氏が、87歳で死去した。PGAツアーが29日に発表した。

 キャリアを通じて差別と闘い、人種の壁を打ち破ったエルダー氏は、1975年にマスターズから初めて招待を受けて歴史に名を刻んだ。今年のマスターズでは始球式を務めた同氏は、PGAツアーが1961年に非白人選手への出場制限を撤廃した後、同ツアーでプレーした初めての黒人選手の一人となった。

 1968年に初めてPGAツアーに参戦すると、米フロリダ州で開催された1974年のモンサント・オープン(Monsanto Open)で初優勝を飾り、翌年のマスターズ出場を確定させた。

 PGAツアーで通算4勝を挙げた同氏は、その後もマスターズには5回出場。同大会での最高成績は1979年大会の17位タイだった。(c)AFP