【11月30日 AFP】(更新)米ツイッター(Twitter)は29日、ジャック・ドーシー(Jack Dorsey)最高経営責任者(CEO)の即時退任を発表した。

 同社取締役会は、パラグ・アグラワル(Parag Agrawal)最高技術責任者(CTO)を新CEOに任命した。ドーシー氏は、来年の株主総会で任期が満了するまで取締役に留任する。

 ドーシー氏は、「ツイッターが創業者から離れる準備ができたと考え、退任する決断をした」と説明。後任のアグラワル氏については「彼が(会社を)率いる時だ」と述べた。

 米CNBCテレビはこれに先立ち、匿名の情報筋の話として、ドーシー氏の退任を報道。ナスダック(Nasdaq)はこれを受け、ツイッター株の取引を停止していた。

 ドーシー氏は過去に主要株主から退任を求められていたが、2020年3月に和解し、ツイッターの経営状況を監視するための委員会を取締役会に設置していた。

 ドーシー氏は、ブログサービスを運営していた新興企業オデオ(Odeo)在籍時にツイッターの構想を思いついたとされる。きっかけとなったのは、後にツイッター共同創業者となるエバン・ウィリアムズ(Evan Williams)氏が従業員に対し、日常業務から離れる期間を2週間設け、新プロジェクトに取り組ませたことだった。

 2007年にCEOに就任したが、裁縫やヨガ教室といった趣味のために早退するなど、経営者よりもエンジニアに向いているとされ、翌08年にCEOの座を追われた。だが2015年6月にディック・コストロ(Dick Costolo)氏が辞任した後、CEOに復帰していた。(c)AFP