【11月28日 AFP】ボクシング、WBAスーパー・IBF・WBO世界ライト級タイトルマッチが27日、米ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデン(Madison Square Garden)で行われ、王者テオフィモ・ロペス(Teofimo Lopez、米国)は挑戦者のジョージ・カンボソス・ジュニア(George Kambosos Jr.、オーストラリア)に判定1-2で敗れ、まさかの王座陥落となった。

 無敗同士の一戦は、カンボソスが初回にダウンを奪うと、10回には自身も倒されたが、執拗(しつよう)な攻撃とダウンを取った強烈な右のオーバーハンドを駆使して勝利を収めた。最後は両者ともに流血してあざをつくる激しい打撃戦だったが、接戦を制してベルトを手にしたのは115-111、115-112、113-114でジャッジ2人が支持したカンボソスだった。

 戦績を20勝0敗(10KO)としたカンボソスは、ダウンの「ダメージはなかった」と話し、「セコンドにも『激しくいくぞ。あの野郎を懲らしめてやる』と伝えた」と明かした。

 試合後のインタビューでは、ロペスが乱入してきて勝利を盗まれた、落としたのは12ラウンド中2ラウンドだけだと主張し、カンボソスが「妄想を吐くな」と応じる一幕もあった。ロペスは「きょうは俺が勝っていたが、審判は俺の手を挙げなかった。負け惜しみじゃない。俺はリングでやるべきことをやった。12ラウンド中10ラウンドは勝っていた」とコメントしている。(c)AFP