【11月28日 AFP】アフガニスタンの実権を掌握したイスラム主義組織タリバン(Taliban)の共同創設者で、暫定政権の首相を務めるモハマド・ハサン・アフンド(Mohammad Hasan Akhund)師は27日、国営テレビを通じて演説し、他国の内政には「干渉しない」と語るとともに、国際援助団体に対しアフガン支援を継続するよう呼び掛けた。

 アフンド師の演説は、音声だけが放送された。8月にタリバンが権力を握って以降、初めての国民向けの演説となった。アフンド師はほぼ30分間の演説の中で「すべての国に内政干渉しないことを保証する。良好な経済関係を築きたい」と述べた。

 タリバン暫定政権はさまざまな問題を抱えているが、中でも、米国の支援を受けた前政権下で国家予算の最大75%を占めていた国際援助が途絶え、荒廃した経済をどのように立て直すかが大きな課題となっている。

 アフンド師は「すべての国際援助団体に求める。援助を保留することなく、疲弊したわが国を助けてほしい」と語った。一連の問題をもたらしたのはこれまでの政権だとも述べた。(c)AFP