【11月27日 AFP】新型コロナウイルスの新たな変異株が検出された南アフリカでは26日、世界各国から渡航制限の対象になった影響で、ラグビーをはじめとするスポーツ大会に混乱が生じた。

 ユナイテッド・ラグビー・チャンピオンシップ(URC)では、南アに遠征していたウェールズの2チーム、アイルランドの1チーム、そしてイタリアの1チームがそれぞれ帰国の途に就くため、今週と来週の計2節で一部の試合が延期された。

 また、ヨハネスブルクで開催中の男子ゴルフ、DPワールドツアー(DP World Tour)の今季初戦ジョバーグ・オープン(Joburg Open 2021)でも、初日終了後に英国人選手16人が棄権し、隔離期間を回避するべく母国へ帰国する見通しとなった。

 一方、クリケットのワンデー・インターナショナルに臨んでいたオランダは、雨に見舞われた中で南アフリカと対戦したものの、同国での残りの遠征試合は不透明な状況となっている。

 これに先立ち英国政府は25日、「B.1.1.529(その後『オミクロン株』に改名)」と呼ばれる新たな変異株が検出された南アを、渡航制限の対象国および地域の「レッドリスト」に戻した。英国人も含めて南アからの渡航者は2週間の隔離期間が義務付けられることになり、フライトの乗り入れも停止された。

 この動きに続いて欧州連合(EU)も26日、一部の国が南アへの渡航を禁止した。(c)AFP