【11月27日 AFP】男子テニスの国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2020-21)は26日、決勝ラウンドの試合が各地で行われ、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic)を擁するセルビアが3勝0敗で白星発進した。

 新型コロナウイルスの感染再拡大で無観客となっているオーストリア・インスブルック(Innsbruck)の会場で、グループFのセルビアはオーストリアと対戦し、第1試合に登場したドゥサン・ラヨビッチ(Dusan Lajovic)が7-6(7-5)、3-6、7-5でジェラルド・メルツァー(Gerald Melzer)を下した。

 続く第2試合では、ジョコビッチが6-3、6-2と1時間足らずでデニス・ノバク(Dennis Novak)を一蹴。今季は四大大会(グランドスラム)のうち3大会で優勝するなど、すでに記憶に残るシーズンを有終の美で締めくくりたいとしているジョコビッチは、「母国のためにプレーすることが大好きだ。必要とされているとき、自分はここにいる」と試合後に語った。

 セルビアは第3試合のダブルスでも、ニコラ・カシッチ(Nikola Cacic)/フィリップ・クライノビッチ(Filip Krajinovic)組が7-6(7-4)、4-6、6-3でオリバー・マラチ(Oliver Marach)/フィリップ・オスワルド(Philipp Oswald)組に勝利した。

 グループAのスペインは、母国マドリードでエクアドルを迎え撃ち、40歳のベテラン選手であるフェリシアーノ・ロペス(Feliciano Lopez)がロベルト・キロス(Roberto Quiroz)を6-3、6-3で下して先勝した。

 さらに、パブロ・カレーニョ・ブスタ(Pablo Carreno-Busta)も5-7、6-3、7-6(7-5)でエミリオ・ゴメス(Emilio Gomez)を退け、スペインが2連勝で勝利を確定させた。

 タイトル連覇を目指すスペインはこの前日、新型コロナウイルスの検査で陽性が判明したカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz)が隔離措置に入っていた。

 カレーニョ・ブスタは試合後、「再びここでシングルスに出場できたのは、思いかげないプレゼントだ。ダブルス要員の予定だったから予想もしていなかったけれど、とにかく今週はいろいろあった末に、自分はここにいる」と話し、「よくやったと思う」とコメントした。

 第3試合のダブルスでもスペインはカレーニョ・ブスタ/マルセル・グラノリェルス(Marcel Granollers)組が6-4、6-7(5-7)、7-6(7-2)でゴンサロ・エスコバル(Gonzalo Escobar)/ディエゴ・イダルゴ(Diego Hidalgo)組を退けている。

 グループEではイタリアが母国トリノ(Turin)で米国と対戦し、地元ファンの温かい声援を受けて先にシングルス2試合を制した。

 イタリアはロレンツォ・ソネゴ(Lorenzo Sonego)が6-3、7-6(7-4)でライリー・オペルカ(Reilly Opelka)を下した後、ヤニック・シナー(Jannik Sinner)が動きの鈍いジョン・イズナー(John Isner)を6-2、6-0の1時間2分で粉砕。

 一方、ダブルスでは米国のレジーブ・ラム(Rajeev Ram)/ジャック・ソック(Jack Sock)組が7-6(7-5)、6-2でファビオ・フォニーニ(Fabio Fognini)/ロレンツォ・ムゼッティ(Lorenzo Musetti)組を退け、どうにか一矢報いた。(c)AFP