【11月26日 AFP】イングランド・プレミアリーグのアーセナル(Arsenal)を率いるミケル・アルテタ(Mikel Arteta)監督は25日、元指揮官であるアーセン・ベンゲル(Arsene Wenger)氏をクラブに帰還させることを望んでおり、最初の話し合いはすでに行われたと明かした。

 72歳のベンゲル氏はアーセナルでプレミアリーグを3度制し、FAカップ(FA Cup)でも7度の優勝を果たすなど22年にわたってチームを率いたが、2018年に退任した。

 中でも最も印象的な功績の一つは2003-04シーズンに達成したリーグ戦の無敗優勝だが、アーセナルがプレミアリーグを制したのはこのときが最後となっている。

 現在は国際サッカー連盟(FIFA)のグローバル・フットボール・デベロップメント部門で責任者を務めているベンゲル氏の下で現役時代にプレーしたアルテタ監督は、恩師の専門知識を得たいと考えており、同氏のドキュメンタリー映画の試写会でこの件について話し合ったと認めた。

 今週末に予定されている最下位ニューカッスル・ユナイテッド(Newcastle United)戦に向けたこの日の記者会見で、正式なオファーを出したか問われたアルテタ監督は「コミュニケーションはあった」と答えた。

「映画を見に行ったとき、彼に会って話をしたがとても楽しかった。彼を近づけられればうれしい」

 ベンゲル氏がどういった役職に就き得るのか詳細には語らなかったアルテタ監督だが、「個人的に彼にはより近くにいてもらいたい」と付け加えた。

 リーグ戦で5位につけるアーセナルのアルテタ監督は「大きな助けになるし、クラブにとってもそうなると思う」と述べた。(c)AFP