【11月26日 Xinhua News】中国甘粛省(Gansu)張掖市(Zhangye)粛南ユグル族自治県の討頼河に設けられた隆陽水電白石頭口子4級水力発電所にこのほど、ユキヒョウ2頭が姿を現し、監視カメラに捉えられた。

 同発電所がある祁連(きれん)山一帯では、過去にもユキヒョウと人間が近距離で遭遇した例はあるものの、ユキヒョウが人間の活動域で一定時間とどまるのは非常に珍しい。

 映像では18日午前6時(日本時間同7時)ごろ、黒い影が水力発電所の正門の外を長時間動き回った後、門から入る様子を確認できる。間もなくもう一つの影も後に続いている。この時、職員がカメラを調整したため、所内の作業エリアを歩く2頭の姿がはっきりと写った。

 ジャイアントパンダ祁連山国家公園甘粛省管理局張掖分局野生動植物管理科の馬堆芳(Ma Duidang)科長によると、祁連山ではここ数年、生態環境の修復が進み、ユキヒョウなど希少な野生動物が頻繁に赤外線カメラの前に現れるようになっており、人間との鉢合わせも一度ならず起きている。地域の自然環境向上に伴い、生息地の状況も改善されたことを示しているという。(c)Xinhua News/AFPBB News