【11月26日 Xinhua News】中国商務部の任鴻斌(Ren Hongbin)副部長は24日の記者会見で、今年に入り、複雑で厳しい国内外の情勢に直面したが、中国の対外貿易は比較的早い成長を実現し、その成果は容易ではなかったと述べ、次の四つの特徴を挙げた。

 ①1~10月の貿易規模が過去最大となった。同期間における中国の貿易額は前年同期比31・9%増の4兆8900億ドル(1ドル=約115円)で昨年通年を上回り、過去最高を更新した。上半期(1~6月)は輸出が世界市場の14・6%、輸入が12%をそれぞれ占め、いずれも過去最高を記録した。貿易パートナーは世界230以上の国・地域に広がり、1日当たりの貿易額は150億ドル(1千億元)を超え、中国と世界の経済貿易関係はさらに緊密になった。

 ②貿易構造がさらに改善された。国際市場の多元化が進み、発展途上国と新興国が中国の主な貿易パートナーとなり、中国の輸出額の49・5%を占めた。民営企業はさらに主力の役割を果たし、輸出額が全体の57・6%を占めた。

 ③貿易発展の質が向上している。越境電子商取引(EC)による貿易や市場調達貿易による輸出など、新たな業態・モデルが2桁の成長を保った。

 ④サプライチェーンの強じん性が強まった。中国は、新型コロナウイルスの影響を克服し、製造業の基盤が安定し、サプライチェーンが完備しているとの優位性を発揮し、世界市場の供給不足を効果的に補った。「貿易規模が安定し、質が向上する」という年間目標の実現に自信をもっている。(c)Xinhua News/AFPBB News