【11月25日 AFP】サッカー日本代表MF原口元気(Genki Haraguchi)は、今夏ドイツ・ブンデスリーガ1部のウニオン・ベルリン(1. FC Union Berlin)に移籍すると、無尽蔵のスタミナでここまで大活躍を見せているが、まだ獲得できていない新天地でのゴールを切望している。

 オフに2部ハノーバー96(Hannover 96)から加入した30歳の原口は、両者合わせて16得点をマークしているマックス・クルーゼ(Max Kruse)とタイウォ・アウォニイ(Taiwo Awoniyi)のゴールを演出してきたが、公式戦19試合でここまでゴールを決められていない。

 試合の中で違いを生み出したいと報道陣に話した原口は、今季の状態についてはおおむね満足しているものの、得点を決めたいと心境を明かした。

 しかし、原口がゴールを決めるのは単に時間の問題であるように思われる。

 昨シーズン9得点、7アシストをマークした原口は、ハノーバーで決定力の高さを証明しフリーでウニオンに渡った。

 ウニオンのオリバー・ルーナート(Oliver Ruhnert)最高経営責任者(CEO)は、独誌キッカー(Kicker)に「彼は今季ここまでの勝者の一人」と話し、「彼はデュラセル・バニー(Duracell Bunny、電池を背負ったウサギのマスコットキャラクター)のようだ。いつも全力でプレーしている」と続けた。

 ウニオンが2-0で勝利し、5位に順位を上げた20日のヘルタ・ベルリン(Hertha Berlin)戦で、原口は古巣のゴールに迫ったもののネットを揺らすことはできなかった。

 今季はバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)戦をはじめリーグ戦4試合でアシストを記録するなど重要な貢献をしている原口は、25日に行われるマッカビ・ハイファ(Maccabi Haifa)とのヨーロッパカンファレンスリーグ(UEFA Europa Conference League 2021-22)で初ゴールを目指す。

 ホームでの第2節でイスラエル王者を3-0で下しているウニオンは、この試合に勝利するとグループ最下位を脱することができる。(c)AFP/Ryland JAMES