【11月25日 AFP】ワールドラグビー(World Rugby)は24日、代表資格に関する規制の緩和を発表した。特に太平洋諸島諸国が恩恵を受ける可能性がある変更とみられている。

 新たな規定は2022年1月から適用され、最後の代表活動から3年が経過した選手は、本人または両親か祖父母の出生地に、代表する国や地域を一度だけ変更できるようになる。

 現行の規定では、選手の代表資格は本人が選択した一つの国・地域に制限されるが、7人制ラグビーの五輪予選出場を介して、15人制の代表チームを変える抜け穴も存在する。

 ワールドラグビーは、今回の変更は「選手とラグビーの国際的競争力に利益となる」としている。

 経済的に貧しい太平洋諸島の国出身の選手は、良い条件を求めて加入したクラブチームがある国で代表キャップを刻み、結果として出生地を代表する機会をなくすことがあり、長きにわたり問題視されてきた。(c)AFP