【11月25日 AFP】ベネズエラで地元の音楽家約1万2000人がロシアの作曲家ピョートル・チャイコフスキー(Pyotr Tchaikovsky)の「スラブ行進曲(Marche Slave)」を演奏した挑戦が、「世界最大のオーケストラ」のギネス世界記録(Guinness World Records)を更新した。

 13日に行われたギネス記録挑戦には、労働者階級の子どもたちにクラシック音楽を指導している1975年設立の公的音楽プログラム「エルシステマ(El Sistema)」を介して集まった演奏者が参加。シモン・ボリバル交響楽団(Simon Bolivar Symphony Orchestra Of Venezuela)のユース団員や成人団員も加わった。

 ギネス世界記録の認定式は20日、エルシステマ本部で行われ、公式認定員が画面越しに「挑戦は成功したと認定する。おめでとう」と宣言した。ただし、認定された世界記録は8573人だった。

 演奏の際には、国際会計事務所KPMGの監査人約260人が審査員として立ち会い、「楽器を共有しない」「少なくとも5分間は演奏する」などの項目が守られているかをチェックした。

 これまでの世界記録は、ロシアのオーケストラが2019年に記録した8097人だった。

 映像前半は「スラブ行進曲」を演奏した約1万2000人、13日撮影。後半はギネス世界記録更新の認定証を見せる楽団員、20日撮影。(c)AFP