【11月25日 AFP】カリブ海(Caribbean Sea)の島国アンティグア・バーブーダの女性が、宇宙旅行会社ヴァージン・ギャラクティック(Virgin Galactic)の宇宙旅行チケット2枚、計100万ドル(約1億2000万円)相当が当たるキャンペーンで当選し、娘と一緒に一生の思い出に残る旅に出ようとしている。

 瞑想(めいそう)やヒーリングを教えるキーシャ・シャーハフ(Keisha Schahaff)さん(44)は、米航空宇宙局(NASA)で働くことを夢見て英国で科学を学ぶ娘(17)と一緒に、最後のフロンティアである宇宙に行きたいと話した。

 ヴァージン・ギャラクティックを創業した英富豪リチャード・ブランソン(Richard Branson)氏が今月、自らシャーハフさんの自宅を訪れ、このニュースを知らせた。

「リチャード・ブランソンさんが歩いて来るのを目にしてからは叫びっぱなし。信じられなかった」とシャーハフさんはAFPに話した。

 さらに「小さい頃からずっと宇宙に興味があった」として、「この宇宙旅行は生きていることを実感する素晴らしい機会。人生で最高の冒険」と続けた。

 シャーハフさんがチケットを獲得したのは、ヴァージン・ギャラクティックが募金プラットフォーム「オメイズ(Omaze)」で行ったキャンペーン。集まった170万ドル(約2億円)は、宇宙に誰もが行けるようにすることを目指すNGO「スペース・フォー・ヒューマニティー(Space for Humanity)」に寄付される。シャーハフさんが寄付した金額は公表されていないが、エントリーは10ドル(約1200円)からだった。

 シャーハフさんは、英ヴァージンアトランティック航空(Virgin Atlantic Airways)の機内で広告を見て応募を決めた。「応募用紙に必要事項を記入しただけ」だったので、実際に反応があるとは思っていなかったと話す。「他の人が夢をかなえる後押しをしたい」

 ヴァージン・ギャラクティックによれば、キャンペーンには8週間で16万5000人近い応募があった。(c)AFP/Lucie Aubourg