【11月25日 AFP】仏北部カレー(Calais)沖のイギリス海峡(English Channel)で24日、フランスから英国へ渡ろうとした移民を乗せたボートが沈没し、少なくとも27人が死亡した。同海峡を渡る移民が増加した2018年以降に起きた同様の事故では最悪の死者数となった。

 仏警察によると、ボートは約50人を乗せ、カレー東郊のダンケルク(Dunkirk)から出発していた。仏内務省は、漁師からの通報を受け出動した巡視船が、海上で遺体や意識不明の人々を発見したと発表。地元当局によれば、ヘリコプター3機とボート3隻による捜索が行われている。

 エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)仏大統領は、フランスはイギリス海峡を「墓場」にはしないと述べ、責任の所在を明らかにすると宣言した。

 仏検察当局は、過失致死の疑いで捜査を開始。ボリス・ジョンソン(Boris Johnson)英首相は緊急会議を開いた。

 現地に向かったジェラルド・ダルマナン(Gerald Darmanin)仏内相はツイッター(Twitter)への投稿で、この事故で「多数の人々」が亡くなったとし、密航業者を厳しく非難した。(c)AFP