【11月26日 Xinhua News】中国福建省(Fujian)莆田市(Putian)仙遊県(Xianyou)榜頭鎮象塘村ではこのところ、住民の陳金捷(Chen Jinjie)さん(42)が竹の棒2千本を使い、6カ月かけて作り上げた蘇州庭園の模型が評判を呼んでいる。

 陳さんは若くして木工の道に入り、広東省(Guangdong)広州市(Guangzhou)で伝統家具店を開いた。2017年からは地元特産の割り箸の材料となる竹を使った古建築の模型制作に専念している。

 面積3平方メートル未満の作品でも制作には半年以上かかるが、手間を惜しまない繊細な仕事を続けるうちに販路が開け、今年3月には中国の古建築の精華「蘇州庭園」の模型に挑戦することを決意した。全体に古来のほぞ組み工法を用い、接着剤やくぎは使わない。陳さんによると、擬古建築模型には刺しゅうと同等の手数を要し、中でも小窓の類いが最も腕を問われるという。

 陳さんの5番目の作品となった蘇州庭園の古建築模型は、奥行き160センチ、幅140センチ、高さ70センチ、重さ約30キロ。16室で構成され、小さいながらもあずまやや楼閣、階段や庭などを備えている。(c)Xinhua News/AFPBB News